ビコーペガサス 競走成績
ダンチヒ 厩舎 栗東・柳田厩舎
コンデッサ 馬主 (有)レジェンド

ビコーペガサスと出会い

ビコーペガサス。私は彼を「ビコー」と呼んでいた。いつからだうか?ビコーの事を好きになったのはいつからだったのだろうか?3才時ダートを2連勝し明けて4才初戦の京成杯で初芝、初輸送を克服しヒシアマゾンを撃破したときはあまり興味がなかった。その後もビコーはニュージーランドトロフィー4才Sを3着、中日スポーツ賞4才S2着、スワンSは7着、マイルチャンピオンシップ5着とレースを使っていたが、全く興味もなく今から思い出そうにも記憶にない。

そういえば、ビコーを気にしたのは史上最強スプリンターのサクラバクシオーが引退レースに予定していた、スプリンターズステークスだったと思う。この時私は、サクラバクシンオーで頭は鉄板と思っていたが、相手が決まらなかった。色々検討しているうちになんだかもの凄くビコーが気になり、サクラバクシンオーとビコーペガサスの一点買いをしていた。レースはサクラバクシンオーが史上最強スプリンターの名にふさわしいレース振りで圧勝した。そのサクラバクシンオーから5馬身程度離れた後方で激しい2着争いを制したのはビコーペガサスだった。私的にはまさに絵に描いたような会心の一撃でかなり財布が暖まったのを覚えている。

その後ビコーは栗東Sを使い7着に敗退し続く安田記念ではハートレイク、サクラチトセオー、タイキブリザードの強者相手に10番人気ながら4着に健闘し5才の春を終えた。

競走馬が一番充実期を迎える5才の秋ビコーは武豊騎手を背にセントウルSに出走し、約1年半振りに重賞制覇を成し遂げる通算4勝目を上げた。

マイルCS伝説の1番人気、連確保ならず!

その後ビコーはマイルCSでは1番人気に支持された。マイルCSでは創立してからずっと1番人気が必ず連対していた。私はそのデータを信じて1番人気のビコーから馬券を買った。ドージマムテキ、メイショウテゾロ、トロットサンダーを買っていたが、、、。結果はビコー4着に敗退。ずっと続いていたマイルCS1番人気連対記録が途切れたとともに、馬連は10万馬券になった。ちなみに今でもマイルCSが来るたびにビコーは1番人気で来なかった馬として名前が挙がってしまう。

マイルCSで多額の負債を被った私は「この借りはいつか返してもらう!」とビコーを追いかけた。その後のスプリンターズSであっさり!?2着に来てこれでマイルCSの負け分をビコーに返してもらいひとまず一安心。

GT制覇へ向けて

ビコーは6才になった。6才初戦のダービ卿CTでは3着に敗退し、続く高松宮杯ではフラワーパークに及ばず2着。ここまでずっとビコーの事を買っていた。いつの間にかにビコーにGTを勝って欲しいと願っていた。

続く安田記念では東京競馬場へ応援しに行った(通算2回目)。馬券はちゃっかり?トロットサンダーとタイキブリザードとビコーペガサスのBOXで買っていた。レースでビコーはインコースをついて一瞬伸びるかと思ったところを外から一気にトロットサンダーとタイキブリザードが伸びてきてびこーは結局5着に敗れてしまったがちゃっかり買っていたトロットサンダーとタイキブリザートの馬連があたりひとまずは財布が寂しくならずにすんだ。どうやらビコーは1600mの距離が若干長いと感じたが、単距離の1200mのGTであればGT制覇も時間の問題だなと感じた。

秋になりビコーはスワンSに出走した。8番人気の低評価をあざ笑うかのような好走?で2着に入りマイルCSに駒を進めた。昨年は1番人気で4着に敗退したが、昨年の雪辱を晴らして欲しいと思う反面、1600は微妙に長いんじゃないか?と思いながらもビコーから馬券を買ったが、直線は思ったように伸びず9着に終わった。

やっぱりビコーには1600mは長いのかマイルGTでは複勝圏内にも来ていないが次走はおそらくスプリンターズSだろうがビコーにとって1200mGTは4才時のスプリンターズS2着5歳時には、春の高松宮杯、スプリンターズSを2着し3戦走り、2着が3回ともっともGT制覇が期待できる舞台だ。

GT制覇の舞台は整った

予想通りビコーはスプリンターズSに出走してきた。私は「やっとビコーがGTを勝つ番」とふんでいた。人気こそフラワーパークに1番人気を譲ったものの2番人気に支持された。スタートしてエイシンワシントンが先頭でレースを引っ張っている。ビコーは中団のインで抑えている。わくわくしながらテレビを観ていた。そして3コーナー過ぎで「行け!ビコーGT制覇じゃ〜!!」と叫ぼうとした瞬間、悲劇が襲った。前を走っていたニホンピロスタディが故障発生し、ビコーはもろに被害を被り最後方まで下がってしまった。ただでさえ短距離戦では一瞬の不利が明暗を分けるだけにもう勝負は終わってしまった。だがビコーは諦めなかった。あんな不利を被ったにも関わらず7着まで追い上げた。並の馬ならそのまま後方でレースを終えてしまうのに、ビコーは諦めずに直線追い込んだ。そのビコー見せた根性には涙が出た。故障したニホンピロスタディを攻める気持ちなんてない。ただあの事故がなかったら直線でエイシンワシントン、フラワーパークの叩き合いに「大外から一気にビコーペガサス!!」とエイシンワシントン、フラワーパークの叩き合いの外から伸びて来ていたに違いないと思うと残念でならない。

GTならダートでも!

年が明けてビコーはダートのGTフェブラリーSに出走した。ビコーはダートの強者相手に5番人気でレースを迎えた。東京競馬場は前日からの大雨で水が浮くダートになり、普通に考えたら前残りになるなと思いながらスプリンターズSでみせたあの根性があればもしかしたら勝てる!とわくわくしながらスタートを待った。レースは直線早めに武豊騎手が仕掛けるも前は止まらない結局4着に敗退してしまった。

その後ビコーはシルクロードSに出走した。今の京都は高速馬場なのも歓迎だと思いビコーとフラワーパークで堅いと思っていたが、レースでは好スタートからエイシンバーリンが逃げ切ってしまってビコーはよく追い上げたが2着争いを制するの精一杯だった。かったエイシンバーリンのタイムは当時のJRAレコード更新の1.06.9だった。そんなタイムで走られてはしょうがないビコーは次勝つ!と思った。

スプリンターズSの雪辱戦!

さあ高松宮杯。昨年のスプリンターズSの鬱憤を晴らすべくビコーは2番人気に支持された。この距離のGTは2着3回と得意にしており。まさにここで勝てなかったら、どうするんだと言うくらい好走条件が整った。スタートして、ビコーは後方待機し直線に全てを託したが直線では前を行く馬との差は全く縮まらずにまさかまさかの10着に敗退してしまった。「ガーン!」かなりショックで言葉がでなかった。

その後安田記念に出走するが1昨年の4着、昨年の5着の雪辱をと願っていたが、6着に敗退。

そのままビコーの7才は終わった。

8歳

年が明け8才になったビコーはマイラーズCに出走するも11着に敗退。

でも私は信じていた「ビコーがGTを勝つ」と言うことを!続く高松宮記念では一昨年の2着、昨年まさかの10着に敗退に続いて3度目の挑戦になったが、2年連続2番人気だったがなんと12番人気、あまりの人気の低さにビックリした。レースでは雨のせいで馬場が悪い。内から一瞬伸びてきてきたものの馬格のないビコーにとって道悪が応えたのか6着に追い上げるのが精一杯だった。雨さえ降ってなければ突き抜けていたかも知れないと思うととても残念だった。しかし8才になったものの良馬場のスプリント戦ならまだまだやれるなという印象を受けた。

次走は安田記念。台風の影響やら大雨の影響で東京競馬場の芝コースはまるで田んぼのようだった。先にも述べたようにビコーは道悪だともてる能力のすべてを発揮することは難しいのはわかっていた、さらにこのレースには史上最強マイラーのタイキシャトルが出走してきている。ビコーがここで好勝負になる材料は乏しかった。でも私はビコーの根性を信じてビコーから馬券を買った。「ビコーGT勝って!」と祈りながらレースを見守った。やっぱり道悪の影響か、ほとんど見せ場もなく13着に敗れてしまった、、この安田記念を勝利したのはタイキシャトルだった。

それからビコーは引退した。

GTレース2着3回通算4勝の成績を残した。ビコーは実力がなかった訳ではない。おそらく絶好調で迎えた2回目のスプリンターズSで故障馬のあおりをもろに受けてしまったり、道悪で持ってる力が発揮出来なかった。ビコーには競馬は実力もさることながら、運も必要な事だと教えてもらった。

ビコーはGTを勝つ事は出来なかったが、ビコーの根性はきっと子供達に伝わり、いつの日かきっとビコーの子供達がGTを勝ってくれる事を信じてビコーの子供達がGTを勝つ日を私は待っている。

今ビコーは?

現在ビコーは種牡馬続行のピンチに陥っている。腰の骨を骨折してしまい、現在療養中だ。もしかしたら今年当歳の世代が最初で最後の世代になるかもしれないのだ。一日も早い回復を祈るとともに子供たちが元気に育って欲しいと願っています。

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Nさん

この馬は今は亡くなってしまった大川慶次郎先生が、「この馬は小さくて可哀相ですね」といつも言っていたのを思い出します。きっと先生もこの馬が好きだったのでしょうね。あと印象的だったのは8歳(現表記では7歳)の高松宮記念のパドックでアナウンサーが、「GIで何度も2着になった実績馬も、今日は単勝万馬券です。」と言っていたこと(台詞は少々違うと思いますが)。それほどまでに頑張って走っていたんだなあと感慨に耽りました。京成杯ではヒシアマゾンに勝った実力馬。引退を聞いたときはやはり、残念でした。(2001/02/01)

谷中さん

私はビコーペガサスの調教助手さんを知っているのですが、G1を本当にとってほしかったです。とても小さい馬でいつも不利な条件ながら本当に頑張ってくれたと思います。  ビコーは今、種牡馬を引退しているそうです。(2001/10/09)

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