ツルマルツヨシ
誕生日 1995年4月6日生
シンボリルドルフ
スイートシエロ
母父 コンキスタドールシエロ
馬主 鶴田 任男
厩舎 栗東・二分厩舎
生産者 シンボリ牧場
通算成績 11戦5勝 photo by 幸せの時の中で  天皇賞(秋)出走時

 

陣営の努力

ツヨシは、脚部不安とヘマトクリットという血液成分の値がすぐ上がってしまうという 体質の不安を常に抱えていた。4歳(旧馬齢)時は、3戦(2勝)しか使えなかった。

 

 だが、陣営の並々ならぬ努力と坂路&プール調教が身を結び、体質が強化された。

そして、レースを使えるようになった5歳時のツヨシは、今まで溜めていた能力を如何なく発揮した

 

 

朝日チャレンジカップ(G3) 99.09.12

重賞初挑戦の北九州記念で3着したあとこの朝日CCに挑んだツヨシは5番人気でレースを迎えた。

先に抜け出したのはメイショウオウドウ。しかし末脚を爆発させたツルマルツヨシが、瞬く間に大外一気に差し切った。

重賞初制覇のゴールだった。

 

見事に重賞初制覇を成し遂げた。

1着ツルマルツヨシ 2着メイショウオウドウ 3着ニシノダイオー 4着エイシンビンセンス

 

京都大賞典(G2) 99.10.10

 スペシャルウィークの始動に注目が集まった京都大賞典。調教の動きが悪く不安視されていたが、結局1.9倍での1番人気。2番人気メジロブライト、3番人気テイエムオペラオー。ツヨシは4番人気。

スペシャルウィークはもがいているのを尻目に内から一気にツルマルツヨシが先頭に立ちそのまま押し切る強い競馬だった。

見事に重賞初制覇を成し遂げた。

1着ツルマルツヨシ 2着メジロブライト 3着テイエムオペラオー 4着ブリリアントロード

 

天皇賞(秋) 99.10.31

京都大賞典で夏の勢いそのままに、皐月賞馬、テイエムオペラオー、春の天皇賞馬メジロブライト、ダービー馬スペシャルウイークらを抑えて堂々のG2制覇を遂げたツヨシは天皇賞に出走。

2番人気に支持されたものの、伸びきれず8着に敗れてしまう。

この天皇賞は、もう何回話に出たのだろうか、、ホッカイルソー、エアジハード、そしてこのツルマルツヨシ、さらには今後紹介予定のステイゴールドでも出てきます。本当に大好きな馬が多くて嬉しかったです。

1着 スペシャルウイーク 2着 ステイゴールド 3着 エアジハード 4着 スティンガー ・・・8着ツルマルツヨシ

 

有馬記念(G1) 99.12.26

そしてツヨシはジャパンカップを回避して秋の大一番有馬記念を迎えた。

天皇賞の敗戦で人気を6番人気まで落としていた。

 

直線に入ると先に抜け出したのがツルマルツヨシ!

勝った!そう思ったところへ

先頭はツルマルツヨシ!外からグラスワンダー!

真ん中からテイエムオペラオー!!

大外スペシャルウィーク!!

壮絶な叩き合いだった。

結果的には4着に終わったが充分満足できた結果だった。

1着グラスワンダー 2着スペシャルウイーク 3着テイエムオペラオー 4着ツルマルツヨシ

 

京都大賞典(G2) 2000.10.08

 

有馬記念4着後の2000年春シーズンは全休して秋に備えた。

京都大賞典が復帰初戦として選ばれた。

人気は本年負けナシのテイエムオペラオー、菊花賞馬ナリタトップロードが集めていた。

ツヨシは3番人気だった。

レースはスローで上がりの競馬だった。

不得意なペースになってしまい。ツヨシは6着に敗れた。

1着 テイエムオペラオー 2着ナリタトップロード 3着ロサード 4着スエヒロコマンダー ・・・6着ツルマルツヨシ

 

有馬記念(G1) 2000.12.24

 

この後、天皇賞や、ジャパンカップは使わず、有馬記念1本に照準を定めた。

二分調教師は2001年の春に勇退が決まっている。

ここは悔いのない仕上げをしてくるハズ。

そしてついに2000年、20世紀のフィナーレの有馬記念。

私はステイゴールドとともにツヨシに大きな期待をしていた。

 

3コーナーから4コーナーあたりでツヨシに異変が起こった。

故障発生、、、、、

テイエムオペラオーが年内無敗を飾った影で、ツヨシは馬運車で運ばれた。

 

1着 テイエムオペラオー 2着メイショウドトウ 3着ダイワテキサス 4着キングヘイロー ・・・競走中止 ツルマルツヨシ

 

診断結果

有馬記念で故障を発症したツヨシの診断結果は

左前繁靭帯断裂で競走能力喪失」

現役引退を余儀なくされてしまった、、、、

 

そして第2の馬生へ

1999年で見せた有馬記念で大金星寸前の競馬、、

2000年は有馬記念制覇に照準を絞っていただけにあまりにも無念の現役引退、、、

まだまだ、見たかったツヨシの走り。

でも、もう叶わないものとなった。

 

私はふとつぶやいた

「ツヨシ!G1勝てたのにな、、、、」

まだまだツヨシの走りを見たかった。

そしてルドルフの後継として種牡馬になって欲しかった、、、

 

ツヨシは、誘導馬としてターフに来る、その時ツヨシは

この先何度も立つはずだったウイナーズサークルを見つめ何を思うのだろうか

 

 

 

ツルマルツヨシ競走成績
開催日 競馬場 レース名 コース 斤量 騎手 人気 着順 走破時計
98.05.02 京都 未勝利戦 D1400 55 藤田 5 1 1.25.6 -
休 養 (6ヶ月)
98.11.08 京都 逢坂山特別 1800 55 藤田 8 5 1.47.3 -
98.11.28 中京 犬山特別 2000 55 佐藤哲 2 1 2.02.1 -
99.01.17 京都 稲荷特別 2000 55 藤田     出走取消 -
休 養 (4ヶ月)
99.06.06 中京 三河特別 1800 56 藤田 1 1 1.48.8 -
99.07.25 小倉 北九州記念 1800 51 藤田 3 3 1.46.0 -
99.09.12 阪神 朝日CC 2000 54 藤田 5 1 1.59.5
99.10.10 京都 京都大賞典 2400 57 藤田 4 1 2.24.3
99.10.31 東京 天皇賞(秋) 2000 58 藤田 2 8 1.58.6
99.12.26 中山 有馬記念 2500 57 藤田 6 4 2.37.3
休 養 (9ヶ月)
00.10.08 京都 京都大賞典 2400 58 藤田 3 6 2.26.7
00.12.24 中山 有馬記念 2500 56 藤田 4 競走中止
全成績 11戦 5勝

おしまい

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〜読まれた方の感想(掲示板より抜粋)

 

ジャンポンケンさん

8/ 2(Thu) 02:25

僕はツヨシのレースを二度見ました。それは両方とも京都大賞典です。 一年目の時はまずここでは負けないだろう、スペシャルやブライトには。と思ってました。やらしい話馬券的にも◎にしただけあっておいしい思いをさせてもらいました。その前の朝日CCでは◎にして相手が抜けてたので余計に嬉しかったです。 この勢いでG1も!と思いましたが、そこは本来の闘志が蘇った相手が上手でしたね。 暮れの有馬で僅差に来たこと、その時の3着馬のその後の活躍から順調に使えていればきっとG1を制していたことでしょう。休養明けの戦績が残念でなりません。 他の馬と同じなら…。これはフサイチコンコルドにもいえることですが。 しかしルドルフの後継種牡馬になれないことが本当に残念です(体質が弱いため)。ぜひともこの血脈は残して欲しいのですがね。 ツヨシはこれからは京都競馬場・淀で誘導馬として過ごすのですね。 秋の開催時には会いに行ってきます。
ハンデ師

8/ 3(Fri) 01:03

ツルマルツヨシは反則っすよ!思い出してしまいました。2年前の初夏に、TVQ杯を約1年振りの出走で勝って、復活の狼煙を揚げたメイショウオウドウと同じ、舞台は小倉の北九州記念で激走したしたツルマルツヨシ。朝日CCでツヨシ、オウドウのワンツー。この時、俺は天皇賞は◎オウドウ、○ツルマルと決意しました。約40倍の配当に2500円張って10万コールを起こすつもりが、2頭ともテレビに映らなければ名前も呼ばれませんでしたがここ数年の中では1番熱い天皇賞でした。その時の本馬場入場の写真使うなんて味な事しますな。思い出一杯で泣きそうです。その後の有馬では、アイダ殿が10万コールでしたね。あれは本当に惜しかったレースだと思います。俺も勝ったのはツルマルツヨシだと思いました。翌年も順調に使えれば、あそこまでオペラオー、ドトウの独壇場には為らなかったのでは..と思います。(ドトウ好きではありますが...) 復活した時期、舞台が同じせいか、どうもオウドウと重なった思い出が多いです。それに、自分はスペシャ○ウィーク、グラスワ○ダーがどうも嫌いだったので(後にグラスは大ファンになりましたが)オウドウとツルマルには本当に大きな期待をしていました。 また、トウカイテイオーを知らない自分にとって、フロンタルアタックと共に、皇帝産駒の強さというものを魅せられた馬でした。今でも、本気でG1獲れる馬だったと思います。とにかく、このツルマルツヨシという馬には激しい思い出がたくさんあります。(アイダ殿もでしょうが)やっぱり、あの2年前の天皇賞は凄すぎましたね。俺的にはクリスザブレイヴなんかも好きなんですが。何か、久々に思い出して熱くなりました。サニーブライアン以来ですかね?やっぱり、このコーナーはイイですね!!
Nさん

8月4日<土>13時57分

シンボリルドルフ産駒ってなんか好きなんですよ。トウカイテイオーはリアルタイムで見られなくて残念だったのです。ですから、私の中ではシンボリルドルフ産駒というとある意味この馬になります。 京都大賞典(1回目)での圧倒的な勝ち方で驚かされました。間違いなくGI馬になるだろうと思いました。その年の有馬記念は好きな馬が多く出ていたため、ツルマルツヨシは4番手評価(◎グラスワンダー・○メジロブライト・▲スペシャルウィーク・×ツルマルツヨシ)。直線、一瞬やったかと思えるほどの見せ場を作りましたよね。順調な過程を歩んでいたらどれほどの馬になったことかと思うと恐ろしかったです。 その後の休養が非常に残念だった。春シーズンには大暴れできると思っていましたのに。結果、京都大賞典で復帰して敗れ、有馬記念に進みましたよね。私、本命を打ちましたよ。潜在能力ではオペラオーなんかにひけをとらないと信じていましたもの。 “本当の勝負”が見られなくて残念でした。故障したときには本当にどうなることかと思いましたが、無事に乗馬になれたようでホッと一息でした。 アイダさんのツルマルツヨシに対する思い。レース数自体が少ないですが、その分1つ1つのレースに対する思い入れが濃縮されている感じで素敵な文章だったと思います。ありがとうございました。

jacomeさん

8月10日<金>01時37分

ツルマルツヨシは僕も好きな馬でした。 能力の高さがわかったのが、京都大賞典だったので この馬がらみの馬券は一度も取ったことないです(笑)。
ぴよ太さん

8月13日 19時43分

もともと体質の弱い馬だったのですね。そこから強くなってほしいと 願いを込めてツヨシと命名したのでしょうか。脚部不安だけでなく、 血液の不安もあったのは知らなかったです。 それにしても1度目の有馬記念では、強豪相手に僅差の4着は惜 しかったです。あとから思うとGT馬になれたかも知れない唯一の レースでした。「幻のGT馬」残念ながら、相手が強すぎました。 ツヨシが、種牡馬になれなかったのは残念です。でも誘導馬として 京都競馬場でその勇姿を再び見ることができるのは、とても楽しみ です。ダービーアイダさんの作品を読んで、ツヨシが競馬場に戻って きた時には、ぜひ会いに行ってみたくなりました。

 

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